EMAは、すべての期間を同じ比重で扱わない移動平均線です。新しい価格には一定の比重が与えられ、古い価格の影響は徐々に薄れていくため、同じ期間の単純平均よりも直近の価格にぴったり沿います。そのためトレンドフォローで人気があり、MACDの構成要素にもなっています。
計算方法
平滑化係数 k = 2 ÷(N + 1)
今日のEMA =(終値 − 前日のEMA)× k + 前日のEMA
最初のEMAの値には、通常、最初のN本の終値の単純移動平均を使います。
kの例:9期間 ≈ 0.200、12期間 ≈ 0.154、20期間 ≈ 0.095、26期間 ≈ 0.074、200期間 ≈ 0.010。
よく使われる設定:短期のモメンタムには9と21、中期のトレンドには50、長期のトレンドには200。12と26はMACDに使われます。
計算例
20期間EMAが50.00で、今日の終値が52.00だとします。
- k = 2 ÷ 21 ≈ 0.0952
- EMA =(52.00 − 50.00)× 0.0952 + 50.00 ≈ 50.19
同じ50.00から始まる10期間EMAでは、
- k = 2 ÷ 11 ≈ 0.1818
- EMA =(52.00 − 50.00)× 0.1818 + 50.00 ≈ 50.36
短いEMAは、新しい価格に向かってほぼ2倍動きます。これに対し20期間SMAは、(新しい終値 − 外れた終値)÷ 20しか変化しません。
よくある間違い
- EMAへのタッチをシグナルとみなす。 トレンド中は、上向きのEMAへの押し目が動的なサポートとして機能することがありますが、価格があっさり突き抜けることもよくあります。ハンマーや陽の包み足のような反応を待ちましょう。
- EMAを重ねすぎる。 1つのチャートに5本の線を引いても、ほとんど同じ情報を示すだけです。
- ボラティリティを無視する。 価格がEMAから「遠い」かどうかは、普段どれだけ動くかによります。その物差しになるのがATRです。
- 初期値を忘れる。 プラットフォームによって最初の値の決め方が異なるため、データが短いとEMAの値が少しずれることがあります。
まとめて理解するには、RSI・MACD・ATR・EMAの解説をご覧ください。
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