期待値は、勝率とリスクリワード比がそれぞれ半分しか答えられない問い、「1回のトレードで平均いくら稼げるのか」に答えます。過去のサンプルが代表的だと仮定すれば、期待値がプラスの手法は多くのトレードを重ねるほど利益を生み、マイナスの手法は、個々のトレードがどれほど良く見えても損失を生むはずです。
計算方法
期待値 =(勝率 × 平均利益)−(負け率 × 平均損失)
ここで負け率 = 1 − 勝率です。1トレードあたりの平均コストが含まれていない場合は差し引きます。
R(リスク額の倍数)で表すと、次のようになります。
期待値(R)=(勝率 × Rで表した平均利益)−(負け率 × Rで表した平均損失)
Rで考えると、ポジションサイズが異なる手法どうしを比べられます。
計算例
50回のトレードで、20勝30敗だったとします。
- 勝率 = 40%、負け率 = 60%
- 平均利益 = 240ドル、平均損失 = 100ドル
- 期待値 =(0.40 × 240)−(0.60 × 100)= 96 − 60 = 1トレードあたり36ドル
1トレードあたりのリスクは100ドルなので、平均利益は2.4R、平均損失は1Rです。
- 期待値 =(0.40 × 2.4)−(0.60 × 1)= 0.36R
同様のトレードを100回行えば、コスト控除前でおよそ36Rが見込める計算ですが、実際の結果はばらつきます。手数料とスリッページが1トレードあたり平均10ドルなら、正味の期待値は26ドルに下がります。
よくある間違い
- 勝率だけで判断する。 80%勝つ手法でも、損失が利益よりはるかに大きければ期待値はマイナスになりえます。
- サンプルが小さすぎる。 ほんの数回のトレードでは、偶然だけで高い期待値が出ることがあります。
- コストを除外する。 スプレッドと手数料は、平均利益の小さい手法ほど大きく効きます。
- 期待値が一定だと思い込む。 期待値は相場環境で変わります。ブレイクアウト手法はトレンド相場では機能しても、レンジ相場では機能しないことがあります。
- 途中経過を無視する。 期待値がプラスでも、深いドローダウンは起こりえます。ポジションサイズ計算機で1トレードのリスクを控えめに保ちましょう。
数値を正確に記録するには、トレード日誌のよくある間違いをご覧ください。
教育目的のコンテンツです。投資助言ではありません。
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