ボラティリティは、値動きの大きさを表します。普段1日に0.5%動く株はボラティリティが低く、8%動く小型の暗号資産はボラティリティが高いと言えます。ボラティリティは時間とともに変化します。静かな局面の後には拡大が、荒れた局面の後には落ち着きが訪れやすい傾向があります。方向については何も示しませんが、損切りをどこまで離すか、ポジションをどれだけ大きくするかを左右すべきものです。
仕組み
トレーダーはいくつかの方法でボラティリティを測ります。
- ATR(アベレージ・トゥルー・レンジ): 窓(ギャップ)を含めた各ローソク足の値幅の平均で、通常は14期間で計算します。価格の単位で表されるため、損切りに使いやすい指標です。
- ボリンジャーバンド: 移動平均線の上下に標準偏差の2倍の幅で引いたバンドです。バンドが狭ければボラティリティが低く(「スクイーズ」)、広ければ高い状態です。
- リターンの標準偏差: ヒストリカル・ボラティリティの土台となる統計的な尺度で、年率換算されることがよくあります。
ボラティリティは時間足によって異なります。同じ銘柄でも、1時間足のATRは日足のATRよりずっと小さくなります。ボラティリティの低い収縮局面はブレイクアウトに先立つことが多く、ボラティリティの急上昇はニュース、パニック、強制ロスカットに伴うことがよくあります。
計算例
2つの銘柄がどちらも100ドルで取引されています。銘柄Aの日足ATRは1.50ドル、銘柄Bの日足ATRは6ドルです。トレーダーは1トレードあたり200ドルのリスクを取り、エントリーから1.5 × ATR離して損切りを置きます。
- 銘柄A:損切り幅2.25ドル、ポジションサイズ = 200ドル ÷ 2.25ドル ≈ 88株。
- 銘柄B:損切り幅9ドル、ポジションサイズ = 200ドル ÷ 9ドル ≈ 22株。
リスクにさらす金額は同じですが、ボラティリティの高い銘柄のサイズは4分の1になります。両方で同じ50株のポジションを持てば、銘柄Bのリスクは知らないうちに4倍になってしまいます。
よくある間違い
- すべての銘柄で損切り幅を固定する。 2ドルの損切りは、ある株には広すぎ、別の株にはノイズにすぎません。
- ボラティリティの変化を無視する。 先月は適切だった損切りも、ニュースショックの後には狭すぎることがあります。
- ボラティリティをチャンスと混同する。 大きな値動きは、どちらの方向にも牙をむきます。
- スクイーズの方向を当てずっぽうでトレードする。 低いボラティリティが予告するのは拡大であって、その方向ではありません。
詳しくはRSI・MACD・ATR・EMAの解説とボリンジャーバンドのガイドをご覧ください。
教育目的のコンテンツです。投資助言ではありません。
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